数々の危機を乗り越えて仕事と生きる

西岡専務

2008年09月26日 18:13


北摂支部の9月例会
9月25日(木)高槻京都ホテル
報告者は下林浩子さんでした。
               そうざい・珍味製造販売
               大鶴食品工業株式会社 代表取締役
                従業員70名売上4億3千万円

創業50年を超える老舗の食品製造の会社を義父、ご主人と受け継ぎ3代目の社長として継承して来られた下林さんの会社は物に心を添えて.......お惣菜を作る会社です。

家族の食事を作る主婦から、世の中の人へ安心、安全なお惣菜を届ける会社の社長へと歩んできた道は激動の運命を背負った過酷な道でした。

ご主人をなくし突然の社長就任後、後継ぎとなるはずの息子さんにも先立たれ、生きていく力さえ尽きようとする中で、
彼女の経営を支えたのはたゆまない理念でありました。
今、世の中では
食品の産地偽証、中身の不当表示が社会問題として摘発される毎日、ニュースに登場する会社幹部は、只儲けたかったと嘯きます。この怒りはどこにぶつけていったら良いのか。政府までもその偽装に加担しているのなら我々の明日はどうなる?
しかしこの日聞く話は全くそれとは違う世界、子供を育てた女性ならではの、温かいお母さんの心を感じるお話です。

下林さんは 物にこころをそえて......作ったものをすぐに届けたい。大切な“食”のことだから、無添加にこだわり毎日365日承りたい.....。
企業として目指すところを語られ、自然に涙が顔を伝い落ちたのは、私だけではなかったようです。



私達は企業として世の中に信頼され、愛されるものを提供していかねばならない。食品会社の社長は食品だからこそ、女性の感性、母なるこころで経営を続けてこられたのでしょう。
テーブル討論は続きました。
私達のテーブルは食はいのち、食べ物万歳!と締めくくられました。

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