第2章10月14日(火)そして今日は日本の
鉄道が初めて新橋----横浜を走った日、
鉄道記念日です。
この日はニュースでも必ず鉄道のことが流れます。
だから
でしょうか宙翔(そらと)が鉄道オタクになったのは。
今日は彼の誕生日です。
上の写真は、津和野から新山口への途中
篠目(しのめ)で10分休憩している風景です
皆んな汽車を降りて写真を撮ったり致します
旅行2日目 13日の旅程
下関砲台---火の山展望台---赤間神宮---唐戸市場
---新下関---新山口---津和野---SL山口号---
新山口---新大阪---ラーメン通り---茨木へ
第2日目最初に寄ったのは下関砲台
次に海峡を見下ろす火の山に登る
みもすそ川が関門海峡に流れ込む、そこは向かいの九州と
700メートルしか距離が無い、一番狭いところ。
江戸の末期、開国を迫り押し寄せたイギリスの軍艦に長州藩
は砲撃を始め、それが攘夷を崩し開国への道となった。
この砲台、今は
100円入れたら3発ドーンと、
大きな音と煙をあげて打ってくれるけど、
それはバーチャル体験。
一番右の小さな砲台がこのとき使われた本物。
フランスへ渡っていたものを、阿部外省のとき、訪問記念に
貰って帰ったとか......。
そして赤間神宮に参拝
平家の御霊を祀る赤間神宮では、婚礼の花嫁さんに出会う。
石段を登るとその左手には安徳天皇御陵があり、6歳で海に
身を投げられた皇子が偲ばれる。
平家の怨霊はその一門の物語を琵琶にて語り、かきならす
芳一の音曲に魅せられ、毎夜のように芳一を呼びに来たとか
伝説の耳なし芳一を祭られたお堂も続く。
ご存知でしょうか?
平家の御霊に魅入られた芳一は、
毎夜琵琶を聞かせて欲しいと迎えに来る公達に
ついて行き、夜中この神社の境内で琵琶を弾き、
平家物語を語る毎日。
やつれ果てた芳一に、死人のたたりと和尚は
芳一を守る為に体中にお経を書く。今夜はつれて
行かれまいと。
芳一はその夜も迎えの死者が来たが、行こまい
と抵抗するが......耳だけ....、両耳だけ
お経を書き忘れたのが恐ろしや、
怨霊に連れてゆかれまいともがく芳一の
耳をもぎ取り帰ったそうな......。
それからは、耳なし芳一と呼ばれることになった。
耳なし芳一の物語
写真説明です。クリックして大きく見て下さい。
赤間神社の隣には、日清講和条約が結ばれた
史跡春帆楼があります。
伊藤博文さんと、右の方はちょっとわかり難いのですが、
政界に寄与された皇族の方です。
今もその部屋は保存され、日清戦争の後両国の立場で
様々な議論がなされ、講和条約が結ばれたことがわかり
ます。
この関門海峡は瀬戸内、関西への入口となり船の交通の
要所です。幕末の頃のイギリスとの戦線から、
幕府の長州征伐、
そして日清、日露といずれも海軍基地をおき、戦いの
舞台となりました。つい最近海の中で機雷が発見され、
爆破されましたが、なんと今も海中に700~800の
機雷が不発のまま沈んでいるとか申します。
その上を昼夜休み無く通る船は、タンカー、外国貨物、
フェリーボートに漁船と様々。
イージス艦は?頂けないですね。
唐戸市場でお寿司を物色
海峡を眺めながら、海の幸昼食
津和野へ隠岐ライナーで、そして帰りがSL山口号
津和野はもう島根県、石見神楽と巡りあう
1年に1度のえびす市、いいもの見せて頂きました。
津和野のイメージってどんなん?
日本の庭のあしらいとして津和蕗が植えられる
津和野の津和蕗は昔からよく食された
日本の原風景を見るような町
中国山脈から湧き出る水が水路に綺麗な水を湛え
鯉が観光客にご飯を貰って丸々太る
昨日のパンが役に立った
宙翔は最高に楽しい時間
甘味処で一休み
栗の形の生菓子に豆茶
あん蜜にほうじ茶
さて、いよいよSL特集です
津和野の駅前にはD511がディスプレイ、
運転席に登って汽笛を引くがとポー、とは言わない
15:36発新山口行き全車両指定席です。
このチケットを買う為に、1ヶ月前2人がかりで予約電話を
回したのが、思い出されます
1ヶ月前の日、10:00きっかりに売り出されるチケット
こんなにすごいと思わなかったSL人気、買えたチケットは
やっと片道だなんて、そんな......。
9:59に電話がつながって、しばらくお喋りのあげくですよ。
出発進行!!!
綺麗に改装された車内をご紹介します
私達の車輌はなんとヨーロピアンスタイル!
アガサクリスティーのオリエンタル急行に出てきたような
日本でこんな汽車に乗った事がない私は、少々違和感が。
それに、高い衝立が背もたれとなり、車内を見渡せない
閉所感覚、開放感がない.....。などとこれは私の意見ですが。
それでは5両すべての車輌をご紹介致しましょう。
乗り込んだのは2号車、欧風でした
車輌の入口ドアの上に表示がなされています
これは乗り込んで暫くして気が付きました
窓枠は昔のまま、壁に付けたランプがアンチックで
あの時代、アールヌーボーにデザインされた車内
私達の酒盛りが始まりました.......。
唐戸市場で買った平家蟹(わたり蟹)のボイル
小海老のから揚げはワタが美味しい。
津和野の蒸し饅頭にも冷酒が合います。
1号車は展望車風です
車内は明治風、
機関車の次に展望車(屋外を展望できる)が連結
新山口に着いたとき、機関車が切り離されて、
その全貌がわかる。
思い出すのはあの映画
カラーパープルです
(ウーピー・ゴルドバーグ主演)
夫にまで奴隷のように扱われながら、
過酷な人生を歩いてきた黒人女性セリーの終章は
自分で切り開いたファッションの店のおかげで
明るいものとなっていく.....。
そして自分を捨てた父からの遺産を受け取りに
故郷への汽車に乗った.......。
展望車から眺める風景に昔の自分をまどろみながら
その展望車を追いかける黒人少女に
セリーは金貨をまく
かっての自分と重なる少女の面影
展望車はゆるいスピードで草原を走って行った。
The End
5号車大正風と4号車昭和風
どちらが豪華?
左が大正右が昭和
大正のほうがシートが良い
車内には写真や説明文のディスプレイも
山口号さようなら
いつまでもお元気で
又今度ネ