オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局  at 

2010年03月11日

奈良・京都・大阪 近畿圏女性部合同例会に集合!

今年も華やかに開催!合同例会

奈良ロイヤルホテルに集う 3月3日(木)13:00
今日は弥生の3日、雛祭りの日に
スマイルサクラ
写真はクリックして下さい。大きくなります。

雛壇に座ってらっしゃる左は、奈良同友会代表理事
今日の学びのために迎えた講師は赤石義博氏

                       中同協相談役幹事
司会は京都、座長は奈良、そして名簿を見ると他府県から
青森、福島、静岡、滋賀、岡山、福岡、熊本、沖縄と
遠方からもご参加をいただき、開催された
   勉強会のテーマは


~4つの提言を未来につなぐ~
50年にわたる同友会活動の末に、今求められる
赤石さんから女性経営者に託された4つの提言を深く学ぶ

一つ、生活者の視点を大切に
二つ、草の根経済の担い手であれ
三つ、命を生み出し育む女性の立場から
         平和の問題を考える
四つ、原点活動を重視


さてテーブルのメンバーを紹介しますと
奈良同友会事務局の山崎さん


写真スタジオを経営の福田さん
美容室チェーンを束ねる小川さん


青森同友会女性部の横山さん
きのこの生産販売、津田さん


フォトデザインの古木さん
これが私、防水工事業を営む西岡です

7名のグループで、今日の学びをひも解いてみます

100年に1度の経済危機とか言いますが
    それじゃぁ
この100年には10回も経済危機があったのか
赤石さんは今76歳だと自ら年を明かします
同友会の歴史を語られるとき、計算しました
昭和8年ですか?日中戦争勃発の年ですか

最初に結論を言っとくよ

実はこんな話をするためには、今日は90分
とか貰ってるけど30時間はいるんでしょうよ
この時間じゃ初めの出だしで終わってしまう

最近私はこんなことをよく聞いてしまう
知るだけで終わってしまって、次へのステップがない
学ぶ、深めるってことがないから
経営指針を作ったものの、会社では絵の中の餅
経営指針を作ってみた、成文化された
次の年には先生になっている
果たして本当に学んだのか、大きな問題が生じる

知る→学ぶ→深めながら実践→問題意識を持つ
この裏側にあるものはなに
生活者の視点を大事にして...
その生活者の視点ってなんのことか解りますか
はじめに生活者って誰がそんな言葉を使った

戦中は臣民→国民となって→市民→消費者→生活者
1980年代「生活者の感覚を買って下さい」といって
主婦が作った実用新案いまでも月に30万は使用料が入る

1990年代細川内閣が庶民感覚で生活者という言葉を用い
政治家が使いだしたが、そんなものお守り札にすぎない
その言葉を使ったら庶民のことを考えてるっていえますか

知っただけではダメ
覚えたつもりになってはダメ

同友会理念に裏付けられた生活者の視点を
あらゆる物事の判断基準とし、生きざまとし
その実現に向かってさまざまに行動して頂きたい
   

ちょっと待って、そんなに結論を急がないで
   理解するまで待って......と   
   聞きながら、心の声がつぶやいている
 
       
理念とは理想であると思っている人がいるが
   それはまったく違う
理想とは完璧なもので神の世界にあるもの
   これは作り出せない


理念とは現実をリードしていくもの
努力によってたどりついてゆけるもの
夢を追い求め努力すれば必ずや届くもの
     理念とは生きざまである   


 そんな言葉を裏付けるように、自らが経営した
会社のある一時期のことを赤石さんは語り始める

 1973年のオイルショックでは、売上が7割ダウン
その社内で希望退職20%をつのる辛い選択をした
それを撤回しようとしたのは労働組合から!
共稼ぎのものは30%独身は20%残りは10%のカットをと
賃金カットをもって希望退職以上の効果を提示した

私はそれを跳ね返し役員は30%残りは10%のカツトとした
あくる日ぴったりと20%の希望退職者が選抜された
辞めていく全員に断腸の思いで30,000円の餞別をだす

私の利益はそれ以来捨てた
2度とこのような手法を取らないで済むような経営を
この年を起源として会社を変えていく
会社は変わっていく、そこに集う生活者のために

損益分岐点を徹底的に下げる
その状態をもって生産効率をぐっと上げる
自主的自己管理、追いつき追い越せ
必ず会社は生まれ変わる
逆風をもって徳とする
新たな体質作り


私もあの頃を思い出します
悪意の投資家が壊していく仁義
泥水はすすらないと決意した時を
思い出し涙が伝ってきます
赤石さんのつらい話を初めて聞きました


1926年(大正15年)に「生活者」という月刊誌を創刊し
「東京朝日新聞」に「生活者と文壇人」という評論を掲載
生活者という言葉を初めて使った人と思われるのは
倉田 百三(くらたひゃくぞう)戯曲家、評論家

新しい生活者像を創造しようとした人々がレジュメに
紹介されています。東京朝日新聞については確か.....
   私は思い出したのです

蟹工船の連載 
小林多喜二が労働階級の悲惨な生活を描き
時のベストセラーになったといわれるこの作は
なぜか平成の御代、今再び若者の心をとらえて
ベストセラーといわれるほどの人気を泊して
読まれていることをNHKの番組で知りました


講義の終章に入ると、生活者像が浮かび上がり
生きている人々が一番大きな存在であると聞こえてくる

生きる 暮らしを守る
       人間らしく生きる

生活者とは、
生きる、暮らしを守る、人間らしく生きる者
人間の尊厳を守りながら、確かに生きていく手段を持ち
この小さな素朴な三つの願いにそれを託し、主張する
それをより確かに出来る社会を待望し、切望し
自覚的に実現に向かい努力する人々

    
  かけがえのない命を大切にしたい
  いつも健康でありたい
  与えられた命をまっとうしたい、させたい

  かけがえのない人生だから悔いなく生きたい
  しかし世間からつまはじきにされたり
  後ろ指を指される生き方はしたくない
  当てにされ、誇りをもって働けるような生き方をしたい
    
誰しもが素朴な願いを持っているに違いない
懇親会でこの続きを知りたいと思う


さて、懇親会にて

雛祭りの日に懇親会の司会は皆を楽しませてくれました


京都同友会女性部のご紹介はママサービス森本さん


各テーブルにも談笑が



大阪同友会女性部のご紹介は西村さん




開催地奈良同友会女性部の皆様



話の続き、質問もここで新たに



東京を早朝に出かけてきて、たったこれだけの時間で終い
きっとこの話の続きをしようと思っていますので、また呼んで
この間なんか熊本だったかな、私は全国どこへでも行きます
解るまで、解ってもらうまで...あと何十年生きてなきゃならん

ニコニコ
生きていてもらわなきゃ困ります
私のようやくの方向性をくれた人だから
いつかうちの社長の正当性を検証して下さい



奈良のメンバーがギターの弾き語りで
会場を最後に盛り上げて頂き手拍子も
この日の会は終了しました

  赤石さんお元気で、また追っかけて行きます

☆☆.....
       ☆ヒ・ミ・ツ


  


Posted by 西岡専務  at 11:16Comments(0)中小企業家同友会



illustration by workship K