防水プロフェッショナル

３月１３日（金）PM1:00～
　　　　　　　　　　　　夜が更けるまで
大江ビル１３階　会議室にて
中同協の大黒柱　赤石義博氏　　　
おりしも冷たい雨、しかし場内は熱気で熱い
　　　近畿の女性部合同例会はかくも盛大に
　　　行われ、赤石さんの言葉、解説、あの笑顔
　　　今日まだ心に余韻が残ります



赤石さんがおっしゃる
　　　　　　人間力って何ですか

思えば懐かしい、私はこんな愚問を発してしまって
答える姉御の目が怒っているような、そんな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　感じさえ受けました。

あの人の書かれた本を読んでから聞きなさい！

そう言われた訳ではないんですよ。私が買ったままで
つん読していた赤石さんの本を
読みなさい！と激励された
　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな感じです。

そのあと姉御は赤石義博著“人間力経営”
108頁から書かれた人間力とは何か、の章を
つらつらと宙で読み、何行もの解説を息も
継がず説明して頂いたのでしたが、
あまりの巧みな言葉の羅列に、脳がついてゆかず
フーッ、となりかけたかも知れません。

2年ほど前の女性部役員研修会での事でした。
覚えていらっしゃる方も多いかも。
それから私は赤石さんの前段階として
姉御、小暮女史を崇拝することになるのです。


控え室では打ち合わせが始まりました



遠路お疲れ様でございます





室長には奈良同友会　川端さん



座長には大阪同友会　楠本さん

近畿圏女性部の合同例会として
180余名のご参加があり、受付も各県別配置です。

兵庫同友会


京都　愛知　和歌山同友会


奈良　滋賀同友会


写真はクリックで大きくして下さい

大阪同友会


男性会員のご参加も多かったです
開会前には名刺交換の風景が




開会のご挨拶を京都同友会　森本さんより



祝辞を大阪同友会女性部顧問　畑野さんより

同友会のロゴマークに目を留めて
赤石さんの講義が始まりました


第1章　あがなう生命

お寺を造るのに、最初に神社を作るんだよね
狩場明神っていうんですけどね、1000年もの
大木を切ってお寺にする訳だから、まずそこに
生きていたものをお祀りする、

そして高野山は816年に開山されたんですけど
日本人の好きなところは、老木に生命をあがなう
そんなところが、とってもいい

生命を根こそぎ貰う訳ではなく、来年への息吹
を残す、植物でも、魚を捕るときだって

儒教の方が、仏教より少しだけ早く日本に伝わって
来た、だからこうした考え方が根付いて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　来てるんですね



あぁ、人間力の話をする訳だけど、こんな話していたら
何時間あっても時間が足りなくなっちゃうから大変だ

大阪の知事に求められる人間力とは！
こうきたらどうなります？とは！が付いてなかったら
これは大変ですよ
　　大阪の知事に求められる人間力!
とは！がないと、ほとんどの人が知事は人間力が
ないんだ....こう受け止めますねえ
　　
ところで今日は、ちょっといたずらが過ぎて
手をケガしちゃってるんで、こんな格好で
失礼しますよ。手がこれで、服が入らないんですよ
持ってるんですよ、僕だって服は.....
　　　　　　　　　　　　　　一着くらいは持ってますよ

なんて笑いが出ますが、その腕は痛々しい
ギブスを巻いた手が、このあと講義が白熱すると
右に左に上下に、話と共に加わり、動き回る
机にガチンとぶっつけられないかと、そっちが
気になりました。



第2章　同友会の成り立ちとその理念

同友会は昭和32年にその前身団体で誕生、
その5年目に赤石さんは入会された
1969年　昭和44年に中同協全国協議会が結成
1975年　昭和50年　労使見解の発表

そのころ資本家は労働者の敵と教育されていた
そうではないはず、と重ねる討論が
労使見解の発表採択へと結びつく

そこにうたわれる理念こそ
　　自主　民主　連帯


人間一番沢山脳裏に浮かぶ事は
　　　　　　　　　　　　　　　　　大きく分けて3つ

ひとつ　生命が大切　
寿命がつきるまで、生きたい

いのちの重さは平等なんです
これは深いところに民主がある

ふたつめ　かけがえの無い人生
二度と自分には持てない人生

だからこそ自分の可能性を追求する
かけがえの無い人生だから、自分の持っている
可能性をとことん追求したい

これの深いところにあるのが自主なんです

自主とは他人の保護も干渉も受けず
　　　　　　　　　　　　　　　　自由にやっていく事
干渉はされてないけれど、制約は受けている
これが本当の自主です。

みっつめ　だからといって
人様につまはじきされるような
そんな生き方はしたく無い

あの人はねえ、と後ろ指さされるような
生き方はしたくない、というのが人間

誰も見ていない砂漠の中で、金銀の財宝を持って
喜ばしく生きられますか！その金銀の価値とは
相対的なものなんです

---相対的価値、周りが欲しがるからの値打ち---
価値というのは相対的

まわりから　当てにされる
　　　　　　　　感謝される
　　　　　　　　喜ばれる

そんな生き方をしていたい、これが
本来の人間の姿である

これが連帯の深いところの意義であります

実はこの私も、人様に頼まれ
頼まれたことをやってる内に
後期高齢者になってしまいました......
　　　　　---会場は大爆笑につつまれる



第3章　人間力経営を実践する

獅子は谷底へと我が子を蹴落とし
這い上がってきた子だけ育てるという
なんとむごいと思われますか
これは父性愛なんですね

それでは、皆が這い上がってくるまで
待ちましょう、これが母性愛ですか？

同友会の労資問題研究会は、
人と人との関係をどうみるか
社長としてどこまで責任を果たしているかと
日々討論してきた訳です

社員という題名のない袋があった
名前もついていなければ、しぼんだままの袋
それをどれだけ大きくしたか

その人の人生をいかに有意義にしたことか
最も大きく膨らむ人生に出会えたか

これは父性愛でもなく、母性愛でもなく

　人間愛　人類愛
人間の生命というものを
　　　　　　　　愛おしく思う心

この心を持って経営にあたる
これが人間力経営です


自主とは　　個人の尊厳性を問う

民主とは　　生命の尊厳性を問う

そして連帯とは　社会性の尊重を問う

社員に何を求めるというより、まず自らに一番厳しく
社長は言ってることと、してることが一致しているか
言行一致がありますか、納得できるまでやりますか

1990年代に入り、人の意識は変わった
それまでは、1億総同じ考えだった、というのは
隣の家がテレビ買ったからうちも買いたい
普通に同じにを求めていた時代があった

いまは多様性が追求される個性の時代
質の追求がされ、目的別選択基準の明確化
個人の潜在的な欲求は、大企業では
対応できない

かくして社員旅行はここで無くなる

社員に本当の成長を求めるのなら、まともな賃金を
出していますか

お客が褒めてくれたとき、満足な説明が出来なくて
恥ずかしかった、もっと詳しく勉強する為の本を
買うだけの賃金を出していますか

社員に本当の頑張りを求めるならば自らが
納得できるまでやる、やりとおせるか

納得するまで何度でもやりとおす
それがすごいなと尊敬となる頃には、
社員も同じ道を歩いているでしょう

何度も何度も納得するまでやり通す社長に
社員はいつしか、ついてくる
それが尊敬に変わっていくということ




自然に目頭が熱くなる

出来の悪いのは自分であった....
褒める事も叱る事もすべて自分の欺瞞であった....
愛おしく思うことを忘れていた.....
自然に涙が伝って落ちていったのですが....

テーブル長やってるのを忘れるところでした....。


最高に盛り上がった懇親会



































どのテーブルからも今日の講義の話題にふれて
人間らしく生きること
　　生きる事は平等にあること
暮らしを守る経営者の責任のこと
そんな話題で話がはずむ


ようやく落ち着いてお食事ですか、増強委員会



楠本座長の閉会の挨拶にて閉会です。
教育委員会の皆様有難うございました。

追伸
赤石さんの猫の話
最後にこの話

儒教から朱子学、陽明学まで出てきたけれど
赤石さんの猫の話を聞いたら涙が止まらない

赤石さんちの猫はノラだった
下水溝を飛び越えようとして、どうやら失敗したらしい
目の近く頭蓋骨陥没、唇も切れ、こいつは生きられない
赤石さんちで飼ってあげることにしたんですね

その猫がいのち長らえて、3匹の子猫を産んだ
おかしなもんで、この子猫は家に残しておきたいな
と思ったほうから貰らわれていく
猫づらがいいんだか.......。

1匹だけ家に残った、そして親子で飼われている
親のほうは目が陥没、口も食べるのがようやく
アジが好きでもガツガツと食べれないものだから
赤石さんが身をとってあげることにしている

するとそこへ子猫、といってももう図体は大きい
が来て、そのほぐしたアジの身を食べ始める

コラ！お前は骨でもなんでもガツガツ食べられる
そっちの丸ままの方を食べよ、というけれど

親猫って子猫が食べるのを黙ってみている
それをいいことに子猫は食べやすい方を
ガツガツと食べてしまう

というわけで......赤石さんは自分の家の
猫の話をされたが、非常に考えさせられた

親猫の力はなんといいます？
人間力とはいえないから
猫力？親力
いつまでも印象に残り、内田百聞の“ノラや”を
帰る道中、思い出していた

赤石さん、又大阪へ来て下さい


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