2009年06月24日
漏水止水のプロフェッショナルにおまかせ下さい
守口Pマンション 漏水現場
施工前の状態です
難しいお仕事のご用命を頂きました
防水プロフェッショナルにお任せ下さい。




3階建てオーナーズマンション
ロの字型に各戸が集合、真ん中の庭は広場ともなる
その中庭に樹木を植えて、出入りには四季を感じる
クリスマスをここで住人さんも呼んでやると
みんな喜ばれるとオーナーさんがおっしゃった
息子さんのご家族もこちらでご一緒
さもありなん、ヨーロピアンスタイルの素敵な
造りで、中庭の木にイルミネーションを付けたら
とても綺麗なディスプレイとなることでしょう
ロの字型の玄関前バルコニーの上には
温室のようなガラスの屋根がつけられ
屋上へはその開閉部から出入りします

漏水の診断から始めます


このビルの防水工事は塩ビ(塩化ビニールシート)の包囲
によります。躯体とシートとの間には断熱材のマットを
敷き込み、屋上からの夏炎天下遮熱や寒風雨より
室内温度を守ることを、考えられたものと思われます
塩ビの切れた所から水が入るのを防ぐため
改修に貼られたテープが捲れて飛んでいました
既設の防水層をめくってみると上の写真のように
躯体との間に多量の水がまわっています
塩ビシートの弱点は、平場はいいのですが
特に立ち上がりの部分が長い年月にその重みで
垂れてきますと厄介です
そして引っ張られると弱いということです
特に水切りドレンの周りは塩ビが遮断され
何度かの漏水を修理した状態のところも
ありました
上の写真は漏水を切り貼りシート(水色)で止めよう
としたがずれてめくれてしまっています
これでは漏水は当然起こってきます
下の写真は改修時の状態が辛うじて残っている
ドレン周りの写真です

改修の選択肢
①屋上のすべての既設防水層を撤去し
ウレタンFRP複合防水による新設防水工事を行う
防水層トップには遮熱塗装仕上げを施工し
炎天下からの熱を遮断する
②現在漏水が発生している部分が周囲10か所に
あるドレン周りに集中しているので、
外側から1000m/m~1500m/m部分を
塩ビと断熱材でこれまでと同じ仕様の改修をし
全体にトップコートをかけて塩ビの劣化を防止する
③ ②による周囲の防水改修のみとし
トップコートについては、この後の劣化状態を
見守る。場合によっては、今の塩ビが持たない
場合も考えられるので
といった3提案をさせて頂きました
③の工程を選択され、6月中旬の雨を避けながら
工事に取り掛かりました
インターネットから当社をお知り頂き
お電話にて見積もりのご依頼を頂き
技術説明を現場責任者からさせて頂きました
改修工事途中報告

上写真
捲って見るとドレンの状態が相当ひどかったです
ノヅルが水切り樋にきちんと差し込まれていない状態で
水は逆流していました。

上写真
塩ビシートと水切りドレンとの間に泥がつまって
水が溜まってきても逃げ場がない状態になっている
そこで、断熱材の方へと水が流れ出し、
断熱材はたっぷり水を含んだスポンジ状態となる
上からは塩ビが貼られているので、天気が良くても
乾かない、といった状態となっていました
改修工事 工程

まず水切りドレンの周りから、塩ビシートを切り取り
漏水状態を調べ、周囲1100~1500幅の改修決定
塩ビシートを切り取り
中の断熱材を取り除く
下地の泥、砂を取り除く清掃
天日で漏水箇所を乾燥させる

周囲立ち上がり壁部分
タイル壁との間のコーキングは劣化している
すべて取り除き、打ち替えをする
押さえ金物をはずしコーキング材撤去
従来のドレンの効用なし
泥が詰まっていましたが
すべて取り除く
水を吸い込んだ断熱材の取り換え

塩ビシートと断熱材を取り除き
下地清掃された状態となる


水性プライマーの塗布

全体にプライマーを含浸させ
躯体との接着効果を出させる

断熱材貼り付けのボンドの塗布

まんべんなくボンドを塗布する

新しい断熱材の貼り付け

断熱材貼り付けのあと
次の工程は
自着性 TVDシートの貼り付け
防水工事で一番技術を要するのは
ジョイント部分の始末です
理化学的に漏水防止を発想できるか
永年の研鑽により習得した技術を発揮できるか
どんな現場でも愛着を持ち、ありたけの技術を
投入する努力と、そこでの新たなる勉強ありき
これが次の現場を支える技術です

1mmの誤差を許さない

ふた幅以上になるときのジョイントへの気遣い

塩ビのドレンはすべて取り除き

砂1粒無いまでの清掃

ドレン周りは切り抜き処理にてウレタン防水をする

成型ドレンの取り付け

成型ドレン周りウレタン塗布

従来の水切り口を活かしたドレン周りの改修
次は立ち上がり壁面の工程です

外壁はタイル仕上


TVD自着性シートと立ち上がり壁面との間は
シリコンコーキング材にて隙間を埋める


タイル壁との間もコーキング打ち替え
ガラスクロスを貼った上にウレタンの防水材を塗布


立ち上がりにもガラスクロスを貼った上での
ウレタン材の塗布
ウレタン塗膜防水の工程
ウレタン樹脂は石油を原材料とする合成樹脂です
ゴム質の性質を持ち、引っ張り横揺れにも強いのですが
更に強化するためにはガラスクロス、ガラスマットなどの
繊維材を積層し、強度をつけ、耐摩耗性、耐衝撃性の
防水層を現場にて形成していきます

端場ジョイントの仕末は徹底する

ガラスクロスの上へウレタン防水材の塗布

立ち上がりウレタン塗膜防水の仕上


TVDシートの上にはウレタントップコートの塗布


立ち上がり壁上部のタイル間にはコーキング

ウレタンコーキングガンによる注入の後
秘蔵のスポンジヘラで表面を平たんに


お見積り以外に気づいたところはサービス補修
これは昇降梯子の取り口とワイヤー留め金具です
取り口の僅かな隙間に雨水の侵入が考えられます
ウレタンコーキングで補修しました

マスキング(目張り)テープをはがせば円形に
コーキングによる漏水防止工事
一部原材料のご紹介
より良い工事をモットーに
環境対応型への移行を目指す
人界戦術のウインチにて搬入








FRP製のドレンです 今回すべて取り換えました

工事期間10日間
梅雨が本格的になる前に
完成しました
屋上防水改修工事 完成








ドレンの入り口は枯れ葉、ゴミ等を除く蓋を取り付け


これで周囲からの漏水は完全になくなりました
改修部分については防水は10年の保証です
気にかかるのは塩ビで残したままの未改修部分ですが
表面のコーティングが風化し、破れやすい状態になって
います。トップコート(上塗り)をかけて劣化を止める工事を
追加されることにより、防水層を長持ちさせることが
可能です
次の段階としてリーズナブルにお考えください
ご用命、誠に有難うございました

☆☆
☆

施工前の状態です
難しいお仕事のご用命を頂きました
防水プロフェッショナルにお任せ下さい。




3階建てオーナーズマンション
ロの字型に各戸が集合、真ん中の庭は広場ともなる
その中庭に樹木を植えて、出入りには四季を感じる
クリスマスをここで住人さんも呼んでやると
みんな喜ばれるとオーナーさんがおっしゃった
息子さんのご家族もこちらでご一緒
さもありなん、ヨーロピアンスタイルの素敵な
造りで、中庭の木にイルミネーションを付けたら
とても綺麗なディスプレイとなることでしょう
ロの字型の玄関前バルコニーの上には
温室のようなガラスの屋根がつけられ
屋上へはその開閉部から出入りします

漏水の診断から始めます


このビルの防水工事は塩ビ(塩化ビニールシート)の包囲
によります。躯体とシートとの間には断熱材のマットを
敷き込み、屋上からの夏炎天下遮熱や寒風雨より
室内温度を守ることを、考えられたものと思われます
塩ビの切れた所から水が入るのを防ぐため
改修に貼られたテープが捲れて飛んでいました
既設の防水層をめくってみると上の写真のように
躯体との間に多量の水がまわっています
塩ビシートの弱点は、平場はいいのですが
特に立ち上がりの部分が長い年月にその重みで
垂れてきますと厄介です
そして引っ張られると弱いということです
特に水切りドレンの周りは塩ビが遮断され
何度かの漏水を修理した状態のところも
ありました
上の写真は漏水を切り貼りシート(水色)で止めよう
としたがずれてめくれてしまっています
これでは漏水は当然起こってきます
下の写真は改修時の状態が辛うじて残っている
ドレン周りの写真です

改修の選択肢
①屋上のすべての既設防水層を撤去し
ウレタンFRP複合防水による新設防水工事を行う
防水層トップには遮熱塗装仕上げを施工し
炎天下からの熱を遮断する
②現在漏水が発生している部分が周囲10か所に
あるドレン周りに集中しているので、
外側から1000m/m~1500m/m部分を
塩ビと断熱材でこれまでと同じ仕様の改修をし
全体にトップコートをかけて塩ビの劣化を防止する
③ ②による周囲の防水改修のみとし
トップコートについては、この後の劣化状態を
見守る。場合によっては、今の塩ビが持たない
場合も考えられるので
といった3提案をさせて頂きました
③の工程を選択され、6月中旬の雨を避けながら
工事に取り掛かりました
インターネットから当社をお知り頂き
お電話にて見積もりのご依頼を頂き
技術説明を現場責任者からさせて頂きました
改修工事途中報告

上写真
捲って見るとドレンの状態が相当ひどかったです
ノヅルが水切り樋にきちんと差し込まれていない状態で
水は逆流していました。

上写真
塩ビシートと水切りドレンとの間に泥がつまって
水が溜まってきても逃げ場がない状態になっている
そこで、断熱材の方へと水が流れ出し、
断熱材はたっぷり水を含んだスポンジ状態となる
上からは塩ビが貼られているので、天気が良くても
乾かない、といった状態となっていました
改修工事 工程

まず水切りドレンの周りから、塩ビシートを切り取り
漏水状態を調べ、周囲1100~1500幅の改修決定
塩ビシートを切り取り
中の断熱材を取り除く
下地の泥、砂を取り除く清掃
天日で漏水箇所を乾燥させる

周囲立ち上がり壁部分
タイル壁との間のコーキングは劣化している
すべて取り除き、打ち替えをする
押さえ金物をはずしコーキング材撤去

従来のドレンの効用なし
泥が詰まっていましたが
すべて取り除く

水を吸い込んだ断熱材の取り換え

塩ビシートと断熱材を取り除き
下地清掃された状態となる


水性プライマーの塗布

全体にプライマーを含浸させ
躯体との接着効果を出させる

断熱材貼り付けのボンドの塗布

まんべんなくボンドを塗布する

新しい断熱材の貼り付け

断熱材貼り付けのあと
次の工程は
自着性 TVDシートの貼り付け
防水工事で一番技術を要するのは
ジョイント部分の始末です
理化学的に漏水防止を発想できるか
永年の研鑽により習得した技術を発揮できるか
どんな現場でも愛着を持ち、ありたけの技術を
投入する努力と、そこでの新たなる勉強ありき
これが次の現場を支える技術です

1mmの誤差を許さない

ふた幅以上になるときのジョイントへの気遣い

塩ビのドレンはすべて取り除き

砂1粒無いまでの清掃

ドレン周りは切り抜き処理にてウレタン防水をする

成型ドレンの取り付け

成型ドレン周りウレタン塗布

従来の水切り口を活かしたドレン周りの改修
次は立ち上がり壁面の工程です

外壁はタイル仕上


TVD自着性シートと立ち上がり壁面との間は
シリコンコーキング材にて隙間を埋める


タイル壁との間もコーキング打ち替え
ガラスクロスを貼った上にウレタンの防水材を塗布


立ち上がりにもガラスクロスを貼った上での
ウレタン材の塗布
ウレタン塗膜防水の工程
ウレタン樹脂は石油を原材料とする合成樹脂です
ゴム質の性質を持ち、引っ張り横揺れにも強いのですが
更に強化するためにはガラスクロス、ガラスマットなどの
繊維材を積層し、強度をつけ、耐摩耗性、耐衝撃性の
防水層を現場にて形成していきます

端場ジョイントの仕末は徹底する

ガラスクロスの上へウレタン防水材の塗布

立ち上がりウレタン塗膜防水の仕上


TVDシートの上にはウレタントップコートの塗布


立ち上がり壁上部のタイル間にはコーキング

ウレタンコーキングガンによる注入の後
秘蔵のスポンジヘラで表面を平たんに


お見積り以外に気づいたところはサービス補修
これは昇降梯子の取り口とワイヤー留め金具です
取り口の僅かな隙間に雨水の侵入が考えられます
ウレタンコーキングで補修しました

マスキング(目張り)テープをはがせば円形に
コーキングによる漏水防止工事
一部原材料のご紹介
より良い工事をモットーに
環境対応型への移行を目指す
人界戦術のウインチにて搬入








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工事期間10日間
梅雨が本格的になる前に
完成しました
屋上防水改修工事 完成








ドレンの入り口は枯れ葉、ゴミ等を除く蓋を取り付け


これで周囲からの漏水は完全になくなりました
改修部分については防水は10年の保証です
気にかかるのは塩ビで残したままの未改修部分ですが
表面のコーティングが風化し、破れやすい状態になって
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追加されることにより、防水層を長持ちさせることが
可能です
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